ディレクターにチェックしてもらうとき、クライアントとの打ち合わせのとき、Webサイトの文字校正…など
モニターごしで見るWebデザインでも、紙に印刷してチェックを行う機会って結構多いものです。
ただ、Webページのデザインって大体縦に長いんですよね。ランディングページなどの1ページ完結型のサイトになると、それはもう、もう!ひたすら長い!
それをA4やA3用紙1枚に全体を収めようとすると、文字も読めないくらいに小さく、左右の余白もたくさん出てしまって…ちょっと残念な仕上がりになってしまいます。
今回はPDFの閲覧・編集に便利なAdobe Acrobatを使い、縦に長い画像を見やすいサイズに分割し、横に並べて印刷する方法をご紹介します。
※Mac El Capitan/Adobe Acrobat Proでの出力手順です。
データの準備
AIデータ、PSDの場合は、jpg、pngなどAcrobatで扱える画像形式で書き出します。
Acrobatでの設定
データを開く
Acrobatで印刷したいデータをドラッグ&ドロップで開きます。
複数データをまとめて入れると、このようなモーダルウィンドウが開きます。
↓のように複数ページを続けて印刷したい場合は「はい」をクリックし、この段階でデータをひとつのPDFに統合しましょう。
※あらかじめIllustratorやPhotoshopで、ひとつのPDFに書き出しておいてもOKです。
また、↓のように、データをそれぞれ別ページで印刷したい場合は「いいえ」をクリックし、個別のPDFとして印刷をしていきます。
プリント設定
⌘+Pまたはメニューバーのファイル→プリントからプリント設定を開きます。
「ページ設定」をクリックし用紙サイズを設定します。
次に「ページサイズ処理」で「ポスター」を選択します。
今回は2分割したものを横に並べたいので、プレビューを参考に、2枚に収まる倍率を設定します。
境界で印刷されない部分が出るのを想定して、「重なり」も若干つけときましょう。
今回のデータでは倍率:35%/重なり:10mmで設定しました。
※複数ページ印刷する場合は、他ページのプレビューも合わせて確認しましょう。
!注意!
倍率によっては、このようにプレビュー上で、用紙の向きが横方向になる場合があります。
このまま印刷すると、このように印刷されてしまいます。
イメージ通りのレイアウトになるように、プレビューは印刷前に再度確認しましょう。
「プリンター」をクリックし「レイアウト」をタブから選択。
ページ数を「2」にし、横方向に並べます。
「レイアウト方向」ではページの順番を変更できます。
左右を入れ替えるときはこちらで設定しましょう。
「プリント設定」にもどり「印刷」をクリックしたら、完了です!
こちらも便利
ブラウザ上で分割印刷できるWebサービスもあるようです。ツールを介せずサクッとできるのがいいですね!
モバイルデザインの印刷の場合は、こちらもおすすめです。
縦に長い画像を1枚で印刷する際に自動分割してレイアウトするツール「Print1」